あたりって聞くとそれだけでなんだかちょっと嬉しいですね。でもありがた迷惑なものもあったりします。
その代表格が、あたり付き自動販売機だと思うんですよ。だって、外出先でちょっと喉乾いたからジュースでも飲もうと思ったら、ついでにもう1本なわけです。
このもう1本どうすればいいんですか?飲んだら腹タプタプですよ?
今日はそんな、あたり付き自動販売機の思い出についてであります。
あたり付き自動販売機とは?
なんだか最近見かけることが少なくなってきたので、もしかすると知らない人もいるかもしれないですね。
ジュースを1本買うと、金額表示のとこがスロットみたいになって、数字が揃うともう1本貰えるってやつです。貰うジュースは好きなのが選べるのでちょっと嬉しいってものですね。
あたり付き自動販売機の思い出
うちの近所にもあたり付き自動販売機があるんですよ。出社前に癒やしの缶コーヒーを買ったり、休日のお出かけの時に買ったりしてるんです。
そんなあたり付き自動販売機で過去3回あたりを頂いたことがあるのです。
あたりを前に立ちすくむ僕
今住んでいる家に引っ越してきてしばらくした頃、僕は近所にあたり付き自動販売機があることに気が付きました。最近はあまり見かけなくなったあたり付き自動販売機に懐かしさを感じるとともに、あたり付きというお得フレーズに引き寄せられた僕は、それからちょいちょいその自動販売機で缶コーヒーを買うようになったんです。
ある日、近所にちょっと買い物に出かけた僕は、最近の楽しみともなったあたり付き自動販売機の前で足を止めました。そして、ダイドーブレンドMコーヒーというめちゃ甘の最早コーヒーと言ってよいのか悩むような缶コーヒーを買ったんです。
そして、楽しみにしていたあの瞬間を迎えます。
ピピピピッ。。。ピー!あたったー!
そうです。ついに初めてのあたりを引いたんです。
「やったー!無料でもう1本だー!」
小躍りしながら、Mコーヒーのボタンを押す僕。まさに至福の瞬間。しかし、次の瞬間、2本のコーヒーを持った僕は気がついたんです。
これ、2本もあって、どーすんの?
いや、2本も飲んだらお腹タプタプですよ。それにね、僕は基本的に一人で外出するときは手ぶらが多いです。楽ですしね。両手に缶コーヒー持ってお買い物ですか?ないわー、さすがにないわー。
あたり付き自動販売機の前にしばらく立ちすくんだ僕は、ついに決断します。
「よし、帰ろう!」
そして僕は踵を返し、家路についたのであります。きっとその背中にはえも言われぬ哀愁が漂っていたのであります。
なぜそのタイミングなんだよ、セニョリータ
なんだか、ふと思い浮かんでセニョリータって書いちゃったけど意味はないです。まぁ、いいや。
その日は嫁さんと一緒にお出かけでした。行きがけにMコーヒーが飲みたくなった僕はあたり付き自動販売機に立ち寄りました。
レディファーストな僕は、自動販売機に小銭を入れて、嫁さんに「なんか飲む?先に買っていいよー」と言ったわけです。
嫁さんは「えー、いいのー、悪いからいいよー」と心にもないことを言いながらジュースを買ってました。どのくらい心にもないかというと、「いいのー」のあたりでボタンを押し終わっているくらい、心にもないことでした。
まぁ、それはいいとして、次は僕の番です。小銭を入れて、Mコーヒーを買います。
ピピピピッ。。。ピー!あたったー!
そうです。2度目のあたりです。
なんでやー!嫁さんの時にあたってくれとけばベストだったのにー!今回も1本余るじゃないのよー!
仕方がないので今回はミネラルウォーターを買って嫁さんのカバンに入れました。
重くないかって?大丈夫ですよ。嫁さんのカバンは嫁さんに所有権があるというだけで、運搬するのは僕ですからね。
チクショー!なんで2本目だったんだよー!
訪れたチャンス、そのとき嫁さんは
ついにときは来たのであります。
その日は嫁さんと一緒にお出かけでした。(中略)
嫁さんは「えー、いいのー、悪いからいいよー」と心にもないことを言いながらジュースを買ってました。どのくらい心にもないかというと、「いいのー」のあたりでボタンを押し終わっているくらい、心にもないことでした。
ピピピピッ。。。ピー!あたったー!
やりましたよ!ついにやりましたよ!このあたりで僕の分のMコーヒーが買える!ベストの当たり方です。
そう思った刹那、ピッ、えっ、ガチャン。
嫁さんが押しちゃったんですよ。自分が買ったジュースと同じやつを。
2本買ってどーすんねん。なにが「つい」じゃー!
仕方がないので小銭を入れてMコーヒーを買おうとする僕に、嫁さんが、「もったいない」って言うんですよ。「これ飲んだら」って差し出されたのは明らかにMコーヒーではないんですよ。
「そうだね!(なんでやー!)」
Mコーヒーのためにこの自動販売機に立ち寄ったのに、あたりのせいでそれすら阻まれるとは。
結局僕は飲みたくもないよくわからないゼリー入りの炭酸飲料を飲みながらお出かけするはめになったのであります。
あたりとは現代の罠だ
あたり、その魅惑のフレーズは現代社会に疲れた人々の心を掴み、あたり付き自動販売機には、多くの人たちが惹きつけられます。そう、自動販売機に群がる虫のように。
しかし、いったんあたりが出ると、そこにあるのは困惑と悲しみなのです。お気をつけて。
この記事を読まれた方は、僕のMコーヒーへの愛が伝わったと思います。みんなもMコーヒーを飲もう!(美味しい保証はしません)