僕は10年以上にわたってMicrosoft製のトラックボールである、「Tracball Explorer」を愛用しています。パソコンは買い換えてもこいつずっと使っています。素晴らしい名機だと思うのですが、なぜかTracball Explorerの後継になりえる機種が出ないのですよね。
個人的にはかなり愛着もあってPCを使う時の相棒のような思いもあるのですが、調子も悪くなってきています。
今後、「Tracball Explorer」に替わる相棒を探しているのですが、メンテしてやればまだしばらくは使えるかな?と思ってチャレンジしてみたわけです。
ついに「Trackball Explorer」の後継になりえる機種が出ました!
その名も巨大!大玉で操球感抜群のトラックボール「HUGE」有線タイプをレビュー!Tracball Explorerを忘れられない方に超おすすめ! – 物欲に負けた日
「Tracball Explorer」の状態
長年の使用で調子の悪くなってきた「Tracball Explorer」。何が悪いかというと気になっている点は2点ありましてですね。ボールの回転の悪さと、クリック時の引っかかりですね。
ボールの回転が悪い
「Tracball Explorer」は大玉のボールをコロコロ転がしてカーソルを動かすわけですが、このボールの回転が悪いんですよね。回るのは回りますが、滑らかではありません。
これはボールを支えている支球がすり減って平になっているためです。「Tracball Explorer」は支球が金属製のためすり減ってしまうことで有名なのです。
高級機は軒並みすり減りにくい人工ルビーやセラミックを使っています。「Tracball Explorer」の数少ない欠点の一つですね。
クリック時の引っかかり
メインの左クリックボタンが引っかかるようになってきたんです。押すときに気持ち悪いんですよね。
更に悪いことに、ホイールが引っかかっているのか、押す場所によって左クリックのはずが中クリックになってしまうんです。
ブラウザでタブを選択しようとクリックしたら閉じてしまうという悲劇がなかなかの高確率で発生します。これは致命的だ!
というわけで、メンテしてみる!
というわけでメンテしてみます。内容はボールを支えている支球のセラミック球への交換とボタンの調整です。
正直ボタンの方は治せるかこの時点では不明でした。支球の交換は「Tracball Explorer」愛用者の間では広く行われているようです。
必要なアイテム
まずは分解用のプラスドライバーと支球を外すときに必要なハンドドリルです。ハンドドリルは0.8mmを使用しました。プラスドライバーもサイズがあるので気をつけます。
ドライバーやハンドドリルは持っていなければ一通り揃ったセットを買っておくのも良いですね。
交換用のセラミック球です。これがなければはじまりません。直径2mmです。小さいので袋から出すと無くなりそうですね。
上のリンクのものでもいいですし、Amazonなどで探せばちょうどよいものが見つかるはずです。
あと、画像忘れましたが画鋲を一個使いました。鉄球を取り外すときに必要になります。
分解しよう
まずは裏側からネジを外して本体を開けます。
裏側にゴムの滑り止めが貼ってあるので剥がします。ネジが5ヶ所あるので外します。ネジは長さが3種類あるので注意します。
開けるとケーブルで繋がっていますのでコネクタを外します。
これで上下が分解できます。ここまでは簡単です。
クリック時の引っかかりの原因が判明
ここで、僕は重要なポイントを発見!クリックボタンのパーツのネジがないんじゃない!?
ここです!赤丸のところ!
とりあえずさっき外したネジ5本のうち短いのを流用して留めます。バッチリです。あとで組み立ててから試してみたら引っかかりは改善してました。
でも、なんでこんなところのネジが無くなったのか?不思議ですね。
ボール受けを外そう
次はボール受けを外します。
まずボール受けの手前の基盤をネジを取って外します。そうするとボール受けを留めているネジが見えます。
さらにネジを外してボール受けを外します。
支球を交換
あとは支球を元の金属球からセラミック球に交換します。3ヶ所あります。
まず、金属球を外すために穴を開けます。勘違いしてはいけないのは、開けた穴から金属球を取り出すわけではないということです。支球より小さな穴を開けてそこから押して押し出すのです。なので穴を大きく開けすぎると大変です。
支球の裏側からハンドドリルで穴を開けます。クリクリするとすぐ開きます。
穴が空いたらそのままハンドドリルで押して金属球を押し出してもいいのですが、曲がりそうで怖かったので画鋲を使いました。グッと押す簡単に金属球が外れます。
外れたら穴にセラミック球を乗せて押し込みます。これで交換完了です。
同じ要領で3ヶ所とも交換したら、あとは逆順で組み立ててメンテ完了です。
快調な「Tracball Explorer」が戻ってきた!
途中無くなったネジの代わりに外側のネジを流用したので、ネジが足りません。仕方ないのでとりあえず1番大丈夫そうなところを選んでネジが無い状態で使用しています。
でも、かなり快調です。
ボールの回転もクリック時の引っかかりも改善しました。これでまだまだ戦えるかも!
ただ、「Tracball Explorer」の寿命は近いかも知れませんし、今後も乗り換え用のトラックボールは引き続き検討したいと思います。
とりあえず、「Tracball Explorer」が快調になってよかった!嬉しいですね。