
今や専業主婦は絶滅寸前、共働き夫婦が多数派となり、親世代と同居しない核家族の増加と合わせて、家事の効率化は必須ですね。
我が家も夫婦ともに実家が遠方で親や親族に頼ることは不可能な状況で共働きで子ども3人を育てているので、とにかく家事を効率化しないと回りません。
そんな中で買い替えをきっかけに便利と思われがちな「全自動洗濯乾燥機」をやめることにしました。その訳を書いてみようと思います。
令和の三種の神器は生活スタイルを選ぶ!
科学技術と経済の発展に伴って家庭に普及してきた家電製品。戦後にはテレビ・洗濯機・冷蔵庫が三種の神器と言われ、その後、1960年代にはテレビがカラーになり、クーラー、自動車(これは家電じゃないか)と合わせて新・三種の神器と呼ばれるようになりました。
こうした家電の普及で家事は劇的に効率化されてきたわけですが、それでは令和の三種の神器といえばなんでしょうか?
僕は住宅系の仕事をしているので、いろんなメディアで令和の三種の神器だとか最新の三種の神器だとか書かれている記事を読んだことがあります。
レアケースとしては4K/8Kテレビや自動調理鍋を紹介しているものも見たことがありますが、「食洗機」「ロボット掃除機」そして「全自動洗濯乾燥機(ドラム式洗濯機)」を上げているパターンが多いようです。
ただ、我が家では食洗機もロボット掃除機も使っていません。
家庭用の食洗機は国内ではパナソニックくらいしか作っていないので選択肢が少なく、特にビルトインでない据え置きタイプで大型のものとなると絶望的です。我が家は賃貸なので勝手にビルトイン食洗機を設置することはできません。
ロボット掃除機は床に物がない部屋でないと使い物にならないので、床に座る生活をしているので我が家には向きません。
昭和の三種の神器はどの家庭でも歓迎されていた(もちろん例外はあるとして)と思うのですが、令和の三種の神器はどうも生活スタイルを選ぶようです。実際に使用者のアンケートでも使わなくなったという人がけっこういますしね。
そんな我が家ですが、これまで使っていた三種の神器の最後の一つ全自動洗濯乾燥機も、故障をきっかけに乾燥機能のない洗濯機にすることにしました。これもやはり生活スタイルを選ぶ家電だと思ったからです。
全自動洗濯乾燥機は洗濯物が多いと乾燥機能が使えない!
全自動洗濯乾燥機の何が問題かというと、洗濯の容量と乾燥の容量が違うことなんです。乾燥の時の容量は洗濯の時の容量の2/3〜半分ほどしかありません。
例えば洗濯の容量は10キロでも乾燥は6キロまでしかできないとなると、10キロの洗濯物を入れて洗濯するとそのままでは乾燥機能は使えず、半分ほど出してから乾燥させる必要があります。ちなみに、家庭用の全自動洗濯乾燥機では乾燥機能は6キロがMAXだと思います。
そうすると、ぜんぶ乾燥させるには2回に分けて行う必要がありますが、乾燥は時間がかかるので(待っているだけだとしても)かなりの時間を拘束されますし、日中は外で仕事をしているとすると休日以外は実質不可能です。
我が家は夫婦2人に子ども3人分の5人家族。大家族とは言わないものの、今どきではまぁまぁ多いのではないでしょうか。しかも、子どもたちが保育園や小学校から持って帰ってくる洗濯物が多い。毎日洗濯しても洗濯機はパンパンです。
今まで使っていた全自動洗濯乾燥機は洗濯8キロ、乾燥は4キロのタイプでした。それにパンパンになるまで洗濯物を詰めて洗っているので、多いときは容量オーバーで9キロ〜10キロくらい詰め込んでいたかもしれません。
当然ながら乾燥機能は使うことができず、干す以外の選択肢はなかったのです。これでは全自動洗濯乾燥機であるメリットがまったくありません。
確かに、ごくたまに急いで乾かしたいものがあるときに乾燥機能を使うこともあるのですが、年に数回です。それならコインランドリーにでも行けば十分。なんならコインランドリーの方が高性能な乾燥機が使えてより早くフカフカになりますからね。
そんなわけで、我が家に乾燥機能は無用の長物。次に買うのは乾燥機能のない選択機で十分だと言う結論に至ったわけですね。
まとめ
全自動洗濯乾燥機は乾燥まで一気にできればとても便利なものなんだと思います。洗濯機売場で一番いい位置にあるのも、CMなどで見かけるのも、乾燥機能付きのドラム式全自動洗濯乾燥機です。
でも、洗濯物が毎日大量に出るような家庭だと乾燥の容量が足りず、けっきょく干すしかないということが多いのではないでしょうか?なので、乾燥機能のない洗濯機にして、その分、洗濯容量が大きい、一気に大量に洗える洗濯機にするというのも一つの選択肢だと思います。