桜(ソメイヨシノ)の寿命は短い。。。そして他人の土地の桜を切るのにクレームを入れる人たち

2019年4月15日暮らし

近所に桜のきれいな公園があるんですよ。普段は子どもたちが走り回りたまに近所のおじいちゃん・おばあちゃんが散歩しているようなのどかな公園なんですが、桜の時期になると花見客が押し寄せてギュウギュウになります。それが終わるとゴミだらけです(T_T)

桜の木

身勝手な花見客には辟易しますが、桜には罪はない。今年もきれいに咲いていました。写真は1週間ちょっと前のちょうどピークだった頃。

桜は日本人の心なんて言われることもあって広く愛されています。ちょうど年度変わりの時期に咲くこともあっていろいろな想いの象徴になっていたりもしますしね。

そんな桜ですが、僕の仕事でも関わることがあります。僕はマンションの建築や設備の管理を仕事にしている技術職なんですが、マンションの一部に公園を作ることがあって桜が植えてあったりするんですね。この桜を伐採しようとすると必ずと言っていいほど近隣の方と揉めるんですよ。

ソメイヨシノの寿命は短い、そして弱い品種なのです

ソメイヨシノは寿命が短い

桜の基本野生種である山桜の中には樹齢500年を超えるものもあり、桜はそもそも寿命が短い種ではありません。でも、日本でよく植えられているソメイヨシノの寿命は最大で60年ほどしかありません。

ソメイヨシノは苗木を植えてから10年ほどで花を咲かせるようになり、それから30年ほどは元気に成長を続けながら見事な花を見せてくれます。しかし、樹齢40年ころからだんだんと枯れ始め、幹がスカスカになり、最終的には倒れます。大きく育ったソメイヨシノの木が倒れるととても危険ですから、その前に伐採してしまわなければいけません。

ソメイヨシノは不自然で弱い種なのだ

日本で自生している桜は変種なども合わせて約100種類、それらを人工的に掛け合わせたりして、園芸品種は約600種類あるそうです。それだけ桜は日本で愛されているのですね。

ソメイヨシノは江戸時代の後期に人工的に作られた種です。ソメイヨシノ同士で交配させても発芽することはなく、接ぎ木で人工的に増やさないと増えることはありません。戦後の復興期に日本中で大量に植えられたソメイヨシノですが、もとを辿れば限られた樹から作られた一種のクローンなんです。

ソメイヨシノ花の見た目もよく、クローンである特性から地域ごとに一斉に咲き、一斉に散るので美しく、観賞用として最も愛される桜ですが、それは人工的に作られたものであり、クローンだからなんですね。

しかし、同じ遺伝子を持っているため、環境の変化に弱く、特定の病気になりやすいという弱い種でもあるのです。

他人の土地の桜を伐採するのにクレーム入れる人たち

桜の木というのは日本人にとって特別なものであるようです。公園というか、広場の桜を伐採するとなると必ずと言ってよいほどクレームが入ります。

「みんなが大切にしている桜だから切るな」とか、「桜がきれいなのを気に入って(こっちとは全く無関係の)家を買ったのに責任を取れ」とかですね。

大切にしてるって桜が咲く時期に勝手に花見に来てるだけでしょう。定期的に剪定をし、樹木の健診をして必要なら治療をするのは弊社です。桜が散ったら掃除をするのも弊社です。

そもそも土地も弊社のものなら桜も弊社の所有している桜です。なぜほんのわずかでも文句を言う権利があると思っているのか不思議です。

中には「その桜の木の下にはうちの○○ちゃんが埋まってるのよ!大切な○○ちゃんのお墓を切られる気持ちを考えて!」みたいな人もいます。

動物の死骸を人の土地に勝手に埋めないでください。

まぁ、世の中にはそんな人がいる、というか案外多いのですよ(T_T)

まとめ

観賞用として代表的な桜であるソメイヨシノはとても弱い樹なのです。ただでさえ戦後の復興期や高度成長期に植えられたソメイヨシノは寿命を迎えています。そうでなくても環境の変化や病気に弱いので枯れてしまうこともあります。

建物の建て替えを行う場合も、他の樹木なら移植して残すことができても、ソメイヨシノは多くの場合枯れてしまいます。

桜は日本人にとって特別なものかもしれません。でも、伐採する側も好き好んで伐採しているわけではありません。やらないといけないこともあるわけです。

それになんの関係もないはずの人たちがクレームを入れる。不思議ですね。