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大規模地震で大きな被害となる通電火災を防ぐ!感震ブレーカーや地震時にブレーカーを切断してくれる器具を設置しよう

どうも!住宅における電気設備の専門家きったんです。

日本は地震大国、昔から定期的に大規模な地震が起き甚大な被害が発生します。地震による被害は揺れによる直接的な建物などの倒壊の他、津波や火事などでより大きな被害が発生することもありますね。

今回の記事では地震の二次被害で問題となることが多い「通電火災」というものについて書きたいと思います。

通電火災のイメージ

通電火災と言うのは地震が発生したさいに停電が起こり、そのままの状態で避難すると、電気が復旧したときに火災が発生してしまうことです。

避難するときにブレーカーを切断して逃げれば通電火災はほぼ防止できるのですが、実際に避難するときに冷静でいられるのか、ブレーカーを切断する余裕があるのかというと難しいですよね。そのため通電火災を防止するための専用の器具なども販売されています。

僕は住宅の電気設備設計を仕事にしているので、通電火災を防ぐ「感震ブレーカー」についても設置の検討をすすめています。工事などを必要としない簡易的な器具なら3,000円台で購入でき簡単に設置できるものもあります。

通電火災は無人の状態で火事が発生し被害が拡大しやすく、大変な被害をもたらすものですので対策をされていない方はぜひ対策をしましょう。

大きな被害が予測される「通電火災」とは?

通電火災はなぜ起こるのか

大きな地震により停電が発生すると、当然家庭で使用している電気機器も全て止まります。そのまま避難すると電気が復旧してから再び電気機器が動き始めます。

例えば電気ストーブやオーブントースターのような加熱用の機器が無人の状態で勝手に熱くなったらとても危険ですね。しかも、地震で周囲の可燃物が崩れストーブと接触していたらすぐに燃えてしまいます。

他にも地震の揺れで家具が倒れ、挟まったコードが漏電しているかもしれませんし、ガス漏れなどがおこりちょっとした火花で印加する可能性もあります。

停電後の電気の復旧、特に非常時の復旧では火災の危険があって、これによって発生する火災を「通電火災」と呼ぶのです。

「通電火災」の被害は大きい

阪神淡路大震災では火災による被害が甚大で、約7000棟が焼失、火災による死者は559名で震災全体の約1割が火災による被害であるといわれます。このときの火災の原因で最も多かったのが「通電火災」と言われるものです。

通電火災は地震の発生とともに起こるのではなく、地震から遅れて時間差で発生します。このため避難後の無人状態の建物で起こるので発見が遅れやすいのです。さらに室内が散乱し火災の進行が早い状態だったり、地震による混乱から消火活動が遅れたりといったことから被害が拡大しやすいのです。

国や自治体も通電火災については問題視していて、ホームページやパンフレットなどで対策を呼びかけています。

内閣府がまとめた首都直下地震での被害想定では、火災による被害は最大で焼失412,000棟、死者16,000人となっています。

建物が密集している都市部では火災が拡大しやすいので、通電火災の重要度はより高いといえますね。

通電火災を防ぐためには

通電火災を防ぐためには、避難の時に家のブレーカーを切って逃げることが有効です。しかし、災害時に冷静に対応できるのか、時間的な余裕はあるのかといった問題があります。

新築時やリフォーム時には感震ブレーカーを導入しよう

感震ブレーカーと呼ばれる地震が発生すると自動で切れる機能を持ったブレーカーが販売されています。新築時にはこの感震ブレーカーを導入されることをおすすめします。

本格的な感震ブレーカーでは地震を検知すると警報がなり、一定時間(数分)後にブレーカーが切断されます。これにより電気が復旧したときも火災が起きる心配はほとんどなくなります。

地震が発生してからブレーカーが切断されるまでにタイムラグがあることで、避難時に照明が切れて真っ暗になるといった心配もありません。

通電火災の対策としてはとても優れた方法ですが、分電盤の取替や改造が必要なので専門の業者に頼む必要があり、金額的にも高額になる可能性が高いです。

分電盤に後付できる感震リレー

分電盤を交換せずに後付できる感震リレーというものもあります。地震を検知すると既存の分電盤の漏電ブレーカーに信号を送って切断します。

警報を鳴らしたり時間差で切断できるなど、元々感震機能を持った分電盤と同程度の機能を持ち導入もしやすいのでおすすめです。といっても電気工事は必要なので設置する際は必ず資格を持った業者に依頼しましょう。

お手軽だけど効果的な簡易タイプ

すでにお住まいの住宅のブレーカーを交換することには工事も必要で大変ですし、賃貸住宅では勝手に交換するわけにもいきませんね。

そういった場合におすすめなのが、ブレーカーにシールで貼り付けるだけで取付可能な簡易型のものです。価格も3,000円台から購入できます。

簡易型とはいえ、震度の調節もできますし、地震によるボールの揺れという原始的な原理なので誤作動の心配も少なく、バッテリー切れの心配もありません。

まとめ

地震はいつ発生するかわかりません。首都直下地震もいずれは必ず起きると言われています。防災グッズなどの備えと一緒に通電火災の対策もぜひ取り入れてみてください。

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