読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

物欲に負けた日

怠惰な日々の徒然

エアコン用コンセントが無いとエアコンの設置ができない!?エアコン用コンセントの見分け方や必要性について

その他諸々-電気屋の話 その他諸々

f:id:beed:20160610172610j:plain

僕はマンションの電気設備の設計や工事の監理が仕事です。お客様が入居されてからの相談を受けたりもします。なので、家の電気系のトラブルにはそれなりに詳しいです。

で、夏頃になると増えてくるのがエアコンの設置についてのお問い合わせなんですね。特にここ数年増えてきたのがエアコン用の専用コンセントが無いとエアコンの設置ができないと言われたという問い合わせです。

今日は、この時期お客様からの問い合わせが多いエアコン設置を業者に断られた事例やエアコン用コンセントの見分け方について書いてみます。

エアコンの設置には専用回路のコンセントが必須!?

エアコンの設置には専用回路のコンセントが必要だという話を聞いたことがありますか?専用回路のコンセントがないとエアコンの設置を断られるという事例が増えているんです。

専用回路のコンセントとは?

皆さんの家にも分電盤というものが付いていますよね。

こういうのですね。

f:id:beed:20160610140547j:plain

で、右側に小さいブレーカーがいっぱい並んでますが、家の中の電気はすべてこの小さいブレーカーのどれかにつながっています。普通のコンセントは3〜4個くらいで1つのブレーカーにつながっていることが多いです。または部屋ごとに照明などと一緒になっていることもあります。

専用回路のコンセントって言うのは、このブレーカーと1対1でつながっていて、他のコンセントや照明などと分けられたもののことです。

エアコン設置スペースの横にあるコンセントがすべて専用回路になっているわけではありませんので注意が必要です。

専用回路でないとエアコンが設置できない

エアコンの設置をしている業者の中には、

「エアコンのコンセントは専用回路でないといけないと法律で決まっている」

などと説明してくる方もいるらしいんですが、ウソです。

僕もさんざん調べました。関係しそうな法律はすべて確認し、総務省にも、各エアコンメーカーにも、関係団体にもヒアリングしまくりましたが、法的な規制はないです。

あるのはメーカーと家電量販店の自主規制です。安全性の問題から専用回路でなければ販売しない、設置しないと決めたそうです。

事故事例の資料を見せてもらっても、タコ足配線とか素人工事による事故ばかりで専用回路はあまり関係なさそうだったんですけどね。。。

ただ、大手の家電量販店はみんな自主規制に参加してるんで、実質的には専用回路でないと設置できないという状況です。

専用回路になっていないことも多い

上でも書きましたが、もともと法的な規制はないので、専用回路のコンセントになっていないことも多いわけです。

僕が知ったのは4年前の夏のことでした。お客様からの問い合わせで、エアコンの設置に来た業者が、「専用回路のコンセントでないとエアコンの設置はできない、本体代金は返金する」と言って設置を拒否したと言うのです。それまで聞いたことがなかったのでビックリしました。

そんな状況なので、それ以前に建てられたマンションや戸建住宅だと専用回路になっていないこともあるんです。最近できたマンションなら専用回路になっていることが多いものの、小さい部屋だとエアコンの消費電力も小さいので、専用回路にしていないこともあったんです。

今エアコンが付いていてもダメなケースも

昔は専用回路じゃなくても設置してくれたので、今エアコンが付いていても専用回路になっているとは限りません。

もし専用回路になっていないと買い替えの時は工事をしてくれない可能性もありますね。今まで問題なく使えていたのに工事してくれないなんてイマイチ納得できないですが、やってくれないものはどうしようもありません。

専用回路の見分け方

さて、気になるのは自分の家のエアコン用コンセントが専用回路なのか?ってことですよね?

どうやって見分けるかというと、分電盤のブレーカーを切って確認するのが一番簡単ですし、資格がなくてもできるのでオススメです。

ただ、思わぬところが停電してしまう可能性もあるので注意は必要です。家電製品によっては時計が狂ったり、設定がリセットされることもありますので。

では、簡単に見分け方を説明します。

まずはコンセントの種類を確認する

最初にエアコン用コンセントの種類を確認しましょう。もし、エアコン用コンセントが200Vのものであれば、おめでとうございます。専用回路です。

f:id:beed:20160610132204j:plain

上の表と見比べてみれば一目瞭然ですね。真ん中の20A対応のものでもほぼ間違いなく専用回路でしょう。左の2つは怪しいので確認が必要です。

分電盤を見てみよう

分電盤を見てみましょう。小さいブレーカーのところに、どこのブレーカーかわかるようにラベルが貼ってあるはずです。

f:id:beed:20160610140547j:plain

エアコンと書いてあるラベルが見つかったら専用回路の可能性が高いですが、念のため次のステップに進んで確認しておくといいと思います。いずれにしろラベルを見ればどのブレーカーとエアコン用コンセントがつかながっているかの目星がつくと思います。

ラベルが古くて消えてしまっていたり、エアコン用コンセントの表示がなく、手がかりがない場合も順番に試していけばわかりますので大丈夫です。

ブレーカーを落として確認

ではここからブレーカーを落としてみます。停電してもいいように各電化製品のスイッチを切って、できればコンセントから抜いておきます。

次にエアコン用コンセントに電気が来ているかわかるようにします。今エアコンが付いている場合はスイッチを入れておきます。なければ、なにかわかりやすいものをコンセントに挿しておきます。ドライヤーや電気スタンドなど、いきなり停電しても壊れる心配が少なくて、動作がわかりやすいものにします。

ブレーカーの目星が付いていれば、まずはそれを落としてみます。なければ端から順番に落としていきます。するとどのブレーカーを落とした時にエアコン用コンセントの電気が切れるかわかりますね。

専用回路か確認

ブレーカーが特定できたら、次は専用回路になっているか確認します。エアコン用コンセントにつながっているブレーカーを切って、他のブレーカーをすべて入れます。

この状態で、エアコン用コンセント以外に停電しているところがないかを確認し、なければ専用回路です。

他に停電しているところがあれば、エアコン用コンセントとその停電しているところがつながっているはずなので、専用回路ではないですね。

まとめ

エアコンの設置で一番わかりづらいのがコンセントだと思ったので書いてみました。

エアコン用のコンセントが専用回路じゃない場合や、そもそもコンセントがついていない場合は、電源工事が必要になります。

先に確認しておけば、エアコン購入の時に見積もりに含めたりできますし、予算を考えるのにも有利なので購入前には確認しておくことをオススメします。

これからエアコンの設置や交換を考えている方の参考になればと思います。