物欲に負けた日

怠惰な日々の徒然

CoCo壱番屋が廃棄したビーフカツを産業廃棄物処理業者「ダイコー」が横流し!マニフェスト制度はどうなっているのか?

f:id:beed:20160115221732j:plain

CoCo壱番屋が廃棄したビーフカツを産廃業者が横流しし、スーパーなどで売られていた問題が発覚し、大きなニュースになっていますね。食品の安全に関わる問題で関心も高いのでしょう。CoCo壱番屋の名前が大きく扱われブランドに傷がつきそうですが、報道を見る限り問題の責任は横流しした産業廃棄物 処理業者「ダイコー」にありそうですね。

今回横流しされ流通してしまったビーフカツの廃棄理由は異物混入だそということで、8mm程度の大きさの樹脂製の部品だそうで す。それであれば食べているときにまず気づくでしょうし、毒性のあるものでなかったのは不幸中の幸いですね。

しかし、産廃業者の行ったことは許されるものではありません。そこで私が気になったのが産廃廃棄物処理管理票、通称マニフェストがどうなっていたか?ということでした。

マニフェスト制度とは?

まずは私が気になっている産廃マニュフェストとは何なのかを簡単に説明します。

産廃の処分の確認は排出事業者が行う

産業廃棄物は排出事業者、今回の問題で言うとCoCo壱番屋が責任を持って処分することが義務付けられています。しかし、産廃の処理は専用の設備なども必要になることもありますし、収集・運搬も自社でやるよりも専門 業者に委託したほうが早いので、産廃業者に頼むことになります。

そこで産廃業者に委託した場合でも、排出事業者が最終処分までをきちんと確認することを義務付けているのがマニフェスト制度です。

産業廃棄物管理票(マニフェスト)とは?

排出事業者が産廃処理の確認を行うと言っても、その確認方法が杜撰では意味がないですよね。ですから確認の方法もちゃんと決まっています。その確認の肝となるのが、産業廃棄物処理管理票(マニフェスト)なのです。

ちなみにマニュフェストではありません。私も長らく誤解していたのですが、マニュフェストと読んでしまっている方も多いようです。マニュフェストではなく、マニフェストが正しいようです。

産廃は通常次のような流れで処分されます。

排出事業者→収集運搬事業者→中間処理事業 者→収集運搬事業者→最終処分場

マニフェストは複写式の伝票で排出事業者 が収集運搬事業者に引き渡すときに発行し、 産廃と一緒に流れていきます。そして各事業 者がそれぞれ必要な内容を記入し、排出事業者に返します。これにより排出事業者はどこまで産廃の処理が進んだかを確認することが できます。

また、最近はインターネットを利用する電子マニフェストも利用できるようになっていま す。

マニフェスト制度の問題点

マニフェスト制度は産廃の不適正処理を防 止するための重要な制度ですが、まだまだ完 璧とは言えません。

マニフェスト制度は性善説に基づい ている

マニフェストは、それぞれの処理を行った事業者が、自身で内容を記入し排出事業者に返すものです。従って処理内容に嘘があっても見破ることは困難です。もちろん記録や申告を義務付けることは抑止力となりますので効 果はありますが、中には虚偽の申告をする事 業者もいるかもしれません。

そうした問題に対応するために排出事業者に処分場での現地確認を義務付ける規定もあるのですが、努力義務であるため強制力はありません。

マニフェストの対象外となる例外

排出事業者が自分で処理する場合以外、産業廃棄物の処理は原則すべてマニフェストの使用が義務付けられていますが、一部例外もあります。例えば有価物や一部のリサイクル品目、海外に輸出する場合です。これが マニフェス ト制度の抜け穴になる可能性があります。

今回のビーフカツ横流しでは、一部は堆肥として利用されたと報れていました。堆肥に転用するのが正規の処理方法だったのでしょう。マニフェストが不要でCoCo壱番屋は全面 的にダイコーに任せていた可能性もあります。

※調べてみたところ食品は再生利用認定制度の認定品目に入っていない(マニフェストが必要)ようです。CoCo壱番屋に対しては全て堆肥にしたと報告していたとの報道もありましたので、おそらくマニフェストへの虚偽の記載をしていたのでしょうね。

また、海外で処分すると虚偽の契約を結べば マニフェスト制度の範囲外となり監視の対象から外れます。

今後はより厳しい規制が敷かれる

今回のビーフカツ横流しは数も多く、身近な スーパーでの転売だったので、かなりインパ クトがありました。これで何らかの規制強化があるのは間違いないと思います。おそらくですが、今後はマニフェスト制度の例外規定が厳しくなったり、確認の強化が行われるのではないでしょうか。

不正をなくしていくために規制強化は必要なことですが、規制を受ける立場としてはなるべく避けてもらいたいところです。そして、せっかくやるのであればきちんと意味のあるものにして欲しいと思います。

そのためにも今回の事件の流れ、原因究明を しっかりと行って欲しいですね。

※続報書いてみました。

関連記事 続・CoCo壱番屋が廃棄したビーフカツを産業廃棄物処理業者「ダイコー」が横流し!マニフェスト制度はどうなっているのか? - 物欲に負けた日